国連人権局長がクランプを勧告

ギリシャ沿岸警備隊が提供した日付不明の配布資料の写真には、ギリシャ沖の外海でボートが転覆する前の救助活動中にボートに乗った移民らが写っている、2023年6月14日。

ギリシャ沿岸警備隊が提供した日付不明の配布物の写真には、2023年6月14日、ギリシャ沖の外海でボートが転覆する前の、救助活動中にボートに乗った移民が写っている。ギリシャ沿岸警備隊/ロイター経由の配布物

ジュネーブ、6月16日（ロイター） - ギリシャ沖の難破船で少なくとも78人の移民が死亡したことを受け、国連人権高等弁務官は金曜日、各国に対し密航業者や人身売買業者を取り締まるよう呼び掛けた。

目撃者の証言によると、水曜早朝、南海岸の町ピュロスから約80キロ離れた場所で転覆して沈没した漁船には400人から750人が詰め込まれていたという。

国連人権事務所のジェレミー・ローレンス報道官はジュネーブで記者団に対し、「水曜日に起こったことは、密航業者や人身売買業者を捜査し、確実に裁かれる必要性を浮き彫りにしている」と述べた。

「高等弁務官は、各国に対し、より定期的な移住ルートを開拓し、責任分担を強化し、海上で救助されたすべての人を安全かつ適時に下船させるための取り決めを確保し、移住関連の政策と慣行に対する独立した監視と監督を確立するよう改めて呼びかけた。」

救助活動に参加したギリシャ赤十字のボランティア、ディミトリス・チャリオティス氏は、移民のほとんどがリビアとシリアから来たと語った。災害直後、104人の生存者と78人の溺死者がギリシャ当局によって岸に運ばれたが、その後何も見つかっていない。

ギリシャ海運省当局者によると、この難破事件で９人が逮捕された。

ギリシャは、中東、アジア、アフリカからの難民や移民が欧州連合に入る主要ルートの1つです。

国連は2014年以来、地中海中部で2万人以上の死亡者と行方不明者を記録しており、世界で最も危険な移民の通過地となっている。

国際移住機関（IOM）が今月初めに発表したデータによると、昨年は中東と北アフリカへの、またはそこからの移住ルートで約3,800人が死亡し、2017年以来最多を記録した。

(レポート：Gabrielle Tétrault-Farber、編集：Frances Kerry)

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